○9~9番目の奇妙な人形~
映像 |
8点
|
ストーリー |
6点 |
キャラクター
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8点 |
音楽 |
7点 |
魅力 |
7点 |
総合得点 |
36点 |
感想
<あらすじ>
ある部屋で、人形が目覚めた。
目の粗い布で作られていたが、手や目などは非常に細かい細工が施されていた。
そして、背中には「9」という数字が書いてあった。
「9」の人形は、外に出かけた。
そこは、誰一人いない、荒廃した世界だった・・・
ティム・バートン監督が惚れこんだ11分の短編アニメーションを長編作品にしたもの。
多分、11分の方が完成度が高いと思う。
映像は、やはり3DCGの本場アメリカの作品だけあって凄い。
でも、上には上が居るし、まあ上等だけどアメリカなら・・・というレベル。
やはり3DCGは見慣れてくると、手書きのような製作者独自の特徴が少ないため、感動が少なくなります。
お金をかけて作れば、意外と傑作レベルの映画と映像面では遜色ないものが出来る代わりに、予算とキャラターデザインでしか差別化できないところは、長所でもあり欠点でもありますね。
ストーリー面では、正直展開が急です。
9の行動は、決して間違っていないのですが、どうしてそう動くのかという理由が乏しい。
敵ともなんで戦っているのか、正直分かりません。
襲ってくるから、戦ってる。
それならそれでいいのですが、相手はロボットですから、そこには絶対に理由があるはずなのですが・・・良く分からない・・・。
とりあえず、世界観とキャラだけそろえて、それっぽいもの作りましたという感じです。
ただ、しっかり盛り上げるところは盛り上げていたので、一応エンターテイメントにはなっていますので、及第点の6点をつけました。
キャラと世界観は良いのですが、奇抜というわけではないです。
人間が機械によって滅びた世界で、人形たちが戦うという世界観ですが、人形たちが糸と針で手とか足をくっつけられるという点以外は人間と代わりありません。
もっと人形だから出来るという行動を見せて欲しかったです。
まあ、こんなところでしょうか。
キャラクターデザインと世界観をしっかりと描けた映像は凄いのですが、キャラ描写が微妙、ストーリーはもっと微妙で魅力を活かしきれていません。
普通以上のレベルの作品ではありますが
キャラ、世界観、映像などに余程はまれないと、面白いとは言いにくい作品です。
なぜ80分だったのか、100分前後あればもっと完成度の高い作品だったはずなのに・・・
惜しいです。
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