○ゲド戦記
映像 |
6点
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ストーリー |
4点 |
キャラクター
|
4点 |
音楽 |
7点 |
魅力 |
5点 |
総合得点 |
26点 |
感想
<あらすじ>
アレンは、ある国の王子であるが、真面目すぎる性格が災いして、自分の中の光が影となって去ってしまい、心の均衡を保てず、父王を殺してしまう。
逃亡中、瀕死となったところを旅の魔法使いハイタカに命を救われたアレンは、世界に起こっている異変の根源を探すというハイタカの旅に同行する。
立ち寄った街で、アレンは、顔に傷を持つ少女テルーと出会う・・・
とにかく、あらすじが書きづらい。
なぜなら、話が薄いから。
正直、絵の面でもジブリ作品にこんな点数をつけるとは・・・
勿論、平均以上の出来ではあるのですが、やはりあっさりしすぎていますね。
その割に、表情があるキャラクターがかなりえぐいのと、普段があっさり過ぎるせいで表情の変化に違和感を感じてしまいました。
ストーリーのほうは、まあ・・・ゲド戦記は読んでないのでなんとも言えませんが。
世界三大ファンタジーに数えられる作品がこんな出来であるはずがない。
世界観や設定が全くわからないから、何がなんだか分からない。
キャラクターも、どうしてこんなに悩んでいて、暗いのかが分からない。
分からない事だらけで、話に入り込めません。
そもそも、どう考えてもこれってゲド戦記の中盤以降ですよね・・・
どうして、あんな中途半端な部分を映像化したのか・・・
なんで、視聴者に初見のキャラが因縁深く、しかもその理由も曖昧なままにラスボス気取ってんだよ・・・わかんないなあ・・・。
意図が分かりません。
もう・・・本当に何もわかんねえな・・・。
まあ、つまらないです。
また、つまらない理由としては、俳優による声優が、この作品に関しては他のジブリ作品より非常に目立っていたことが大きいでしょう。
決して、下手な人ばかりではなかったのですが、やはり絵の説得力がジブリ作品としてはかなり落ちることが要因でしょうか・・・
原作者の言うとおり、良かったのは歌と菅原文太の演技・・・でしょうねえ。
歌は素晴らしかったが、なんで彼女はあんな演技が酷かったのだろう・・・
まとめると
この作品には、製作者側の意図が不明瞭な部分が多々あります。
それは・・・
ゲド戦記をやるにしても、どうして序盤からやらなかったのか。
あの部分を映像化するならば、もう少し分かりやすく設定や世界観を提示すべきだったのに、なぜしなかったのか。
結局、何がやりたかったのか。
などなど、作品の根幹に関わる部分で、どう考えても、それじゃあだめだろう・・・という点をそのままやってる。
とにかく、製作意図自体が不明といえるまでに作品に意味がない。
単に映像とストーリーを追うだけなら破綻は少ないが、それ以外がスカスカで困った。
「コクリコ坂から」は近いうちに観にいくつもりだけれど
こんな製作意図が意味不明な作品でないことを願いたい。
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