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【2025/07/08 05:45 】 |
博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
とても長いタイトルの映画ですが
「2001年宇宙の旅」などで有名なスタンリー・キューブリック監督の作品です。

感想は、続きから



○博士の異常な愛情



映像 6点
ストーリー 8点
キャラクター
7点
音楽 8点
魅力 8点
総合得点 37点


感想

僕が見るのは、遅すぎたのかもしれないし、早かったのかもしれない。

<あらすじ>
冷戦の時代
ソ連が秘密裏に開発しているとされる「皆殺し装置」が西側政府高官の心に不安を投げかけていた。
そんな中、アメリカ空軍による独断の核攻撃命令が下される。
それを止めようと奮起する人々の運命や如何に・・・


ジャンルとしては、ブラックコメディーということになるのでしょう。
しかし、どうにも意図が見えてきませんでした。

というのも、どこまでがギャグで、どこまでがシリアスなのか判別が付かないからです。
それが、ちょっとストレスでした。

しかし、逆に考えれば、これほど恐ろしいこともないでしょう。
作中で登場する爆撃機一機が搭載する水爆は、平均50メガトン。
これは、第2次世界大戦で用いられた、全ての爆薬の16倍にあたる破壊力を持っているということでした。

そんな爆撃機を何十機も、飛ばすような国の将軍や政治家が
こんな風に滑稽に立ち回るなんてのは、狂気の沙汰です。
まじ、地球から出て行きたい。そんな気分になります。

しかし、そのことを、冷戦時代に生まれていなければ、詳しくも知らない僕が
映画の狂気や滑稽さをリアルに感じ取ったり、メッセージを敏感に察するなんて事は、難しいわけです。

その点で、僕はコレを観るには遅く生まれすぎたし
観て何かを感じ取れるほどの、知識を蓄えるには早すぎたでしょう。

ただ、キューブリック監督は、簡単に地球を滅ぼせる核という尋常ならざる兵器をチラつかせ
それを正義だの防衛だの言っている人間の、愚かさ滑稽さを描きたかったのではないかと、僕は、推測します。

福島の原発事故の後で、原子力は、人の手に余るものだということがはっきりした今
この映画は、非常に大きなメッセージ性を持っているような気がします。
今の人類は、赤ん坊が危険なものに興味を示すのと変わらないのです。

ただ、同時にこの映画では、人類の下品ながらも逞しい生命力も感じることが出来ました。
事件の結末と共に、とにもかくにも生き延び、しかもナショナリズムを捨てない。

くだらないなりに、生命力を持っているものなんだよ。ということでしょうか・・・

まあ、映画として面白いかは、どうでしょうねえ。
つまらなくはありませんが、短い尺でしっかりやることをやったという点では
上手い映画なのだと思います。

あとは、主人公不在の中で、脇役のストレンジラブ博士が異常な存在感です。
彼を軸に回していれば、メッセージ性はなくなっても、面白い作品だったような気がしますが・・・
まあ、いいか。

見る人によって、色々な見方が出来そうで
中々、名作というに足る映画だったようには思いますが・・・
観るのであれば、時代背景を少し勉強してからの方がいいかもしれませんね。




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【2011/06/08 01:56 】 | 映画 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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