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【2025/04/20 03:12 】 |
十二人の怒れる男
日本でも数年前から導入された、裁判員制度。
アメリカでは、はるか昔からそれに似た制度で裁判が行われてきました。

陪審員制度

それを題材にした、名作。

三谷幸喜の「十二人の優しい日本人」は、これのオマージュです。
こちらも名作ですが、個人的には原作のほうが好きですね。

感想は続きから。



○十二人の怒れる男



映像 8点
ストーリー 10点
キャラクター
8点
音楽 8点
魅力 9点
総合得点 43点


感想

言わずと知れた名作ですが
メッセージ性に富み、常に次の展開が気になるように構成された脚本と、まるで自分が討論に参加しているかのような息苦しさを感じさせる演出は、見事です。

<あらすじ>
スラム街に住む少年が父親をナイフで刺し殺した。

状況証拠、目撃者の存在、アリバイの欠如・・・
誰の目から見ても、少年は有罪に見えた。
それは、12人の陪審員においても同様であった。

しかし、結論を出すための決議の場で、たった一人
少年の有罪に疑問を投げかける男がいた。

「これは人の生命に関わる問題です。ちゃんと話し合いましょう。」
この言葉を皮切りに、陪審員たちは、再び事件と向き合うことになる。


なんといっても素晴らしいのは、この作品のわかりやすさ。

冒頭、裁判シーンから始まり、陪審員たちは会議室に移動する。
そして、一人の男が有罪に異を唱えることで、物語は動き始めるのですが

どこかで、まとめて裁判の内容や事件のあらましが説明されるわけではありません。
あくまで、6日間に及ぶ裁判を傍聴した陪審員が、自分の考えや疑問に思ったことを説明するために出てくる情報によって、観客はそれらの様子を知ることになります。

これが非常に自然で、過剰な説明をしないにも関わらず、事件や裁判の様子が簡単にイメージできるのです。

この脚本の上手さが、観客に実際に討論に参加しているかのような臨場感を与えます。
また、画面の構成も場の状況を表現したり、休憩など以外では、常に人間の視野に近い映像にすることで、より話に入り込むことが出来ます。

何事もなく終わるかに見えた評決は、次第に熱を帯び
時には、喧嘩になります。

キャラクターも凄く単純ながら、的確な個性を作り上げており
ストーリーに起伏を持たせる役割を果たしています。

どこが盛り上がるところなのか
だれを応援すべきなのか
自分は、どう思うのか

様々な視点から見ることができ、内容の割に小難しいということもありません。
題材から考えれば、これは凄いことなのではないでしょうか。
製作者の工夫に脱帽です。

成人以上の国民には、ランダムで課せられる事になる裁判員。
厳密には違うものの、人を裁く立場になるという点では変わりません。

そのときのために、まあ・・・見ておけっと言うことでもないが・・・
名作なので、機会があればどうぞ。

尺も短めで、楽に見れますよ。

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【2011/06/12 03:19 】 | 映画 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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