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【2025/04/19 22:33 】 |
ブラック・スワン
昨日の映画の日、僕は2本の映画を観たのです。

1本目は、前記事で紹介した「英国王のスピーチ」

2本目は、またまたアカデミー賞主演女優賞受賞の「ブラック・スワン」です。

感想は、続きから。



○ブラック・スワン



映像 8点
ストーリー 8点
キャラクター
10点
音楽 9点
魅力 10点
総合得点 45点


感想

非常に恐い映画です。

スポーツや芸能の世界には鬼が棲むと言います。
とくに「主役」や「レギュラー」という立場があるものは特にです。

何事もプロになるということは、伊達ではありません。
プロになるだけでも困難なのに、またその中で熾烈な座席の取り合いがあるワケです。

キツイでしょうねえ・・・
人格なんて軽く吹っ飛ぶでしょう。

ブラック・スワンは、バレエにおける、そんな話。

あらすじは

ニナは、非常に優秀なバレリーナである。
高い技術と正確な踊りで、一目おかれている。

しかし、端役の中では良い位置を任されるものの、プリマに選ばれたことは無い。

ある日、ニナの所属するバレエ団で、長くプリマを務めたベスが降板する事になった。
にわかに色めきたつ団員たち。
ニナもその一人であった。

ニナは、自分を生むためにバレエを辞めた母親からの、異常ともいえる愛情とプレッシャーから、主役を強く熱望していたのである。

新プリマのお披露目となる演目は、「白鳥の湖」
純真な白鳥と欲望に忠実な黒鳥の2役を、プリマは強いられる。

ニナは、懸命にオーディションで踊るが、監督から指名の意志がないことを知らされる。

それでもあきらめることの出来ないニナは、慣れない色仕掛けをしてまで、主役の座を得ようとする。
しかし、それも途中で怖気づき、失敗。
最早、望みは絶たれた、そんな失意の中の配役発表で

彼女は、プリマに選ばれる・・・


白鳥は、水面を優雅にゆきますが、その実、水面下では大変なバタ足でもがいているというのは有名な話で、芸能というのはまさに、この白鳥の例に非常に似ています。

煌びやかで洗練された舞台裏には、血のにじむような努力と
お世辞にも綺麗とはいえない、人間関係があるものです。

ブラック・スワンという映画は、この舞台裏に潜む狂気を、非常に激しく描いています。
だから、とにかく恐い恐い。

主役に選ばれてからニナは、様々なプレッシャーと戦うことになります。
その中でも一番彼女に重くのしかかったのは
「黒鳥」

彼女は、表も裏も清純なバレリーナでした。
才能と努力によって得た技術は、ほぼ完璧。
彼女にも、その自負がありました。

しかし、そんなストイックな彼女だからこそ、欲望のままに動く黒鳥の、悪魔的な色気を出せずに、いつまでも駄目出しを受けることになります。

主役への強い執着と今までの自分の努力と時間。
それに疑いが無かった分、黒鳥を演じきれないことが彼女を壊していきます。

映画のジャンルは、サイコスリラー。しかも15禁ということで
かなり過激で容赦の無い描写が続きますが、これが凄く良い。

華麗なバレリーナたちが口汚く罵りあう姿、性的な点で非常にハードです。

ストーリーもラストに向かって疾走するように盛り上がっていき、アカデミー主演女優賞受賞のナタりー・ポートマンの好演が、それに更なる説得力と迫力をもたらします。

バレエシーンについては、僕は、バレエを観たことが無いので分かりかねますが
素人が見る分には、迫力のある仕上がりでした。

一人の人間が欲望と狂気に支配され、壊れながらも目的を果たしていく姿を完璧に描ききっています。

ラストシーンには震えました。

是非見て欲しい一本ですね。
おすすめします。

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【2011/06/02 23:28 】 | 映画 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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