○パリ20区、僕たちのクラス
映像 |
7点
|
ストーリー |
測定不可 |
キャラクター
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測定不可 |
音楽 |
6点 |
魅力 |
10点 |
総合得点 |
23点(仮) |
感想
<あらすじ>
パリ20区は、パリの下町で移民が多く居住し、様々人種が存在している。
そこにある公立中学校の物語。
国語教師フランソワが、3年4組24名の生徒たちと向かい合う
点数には出来ない映画。
しかし、間違いなく面白いし、傑作の部類です。
キャストは、全て本物。
フランソワ・ベゴドーが実体験を元に書いた小説の映画化ですが、教師フランソワ役は、フランソワ・ベゴドー本人、生徒たちも演技指導されていない本物の中学生です。
問題児ばかりのクラスで、授業中に茶々を入れる生徒たちをフランソワが注意し、その掛け合いが続いていくという作品ですが、目が離せない映画です。
まず、キャラやストーリーというものが存在しません。
キャラといっても、それはほとんど実際に近いもので作り物ではないのです。
問題児も優等生も、もしかしたら発言だって本物かもしれない。
それがとにかく面白いし、腹が立つし、考えさせられる。
みていて、教師フランソワが正しく、生徒たちが導かれるなどという教師物のセオリーとはちょっと違います。
割と、フランソワも失言が多いし、生徒に対して挑発的。
生徒の言い分がもっともだと思うシーンが少なくありません。
多数の人種、民族が暮らす土地だからこその問題や、単に教育や環境が良くない為に出てくる問題。人間関係の問題。
様々な問題が、めまぐるしく、生徒とフランソワの間で交わされていきます。
と、同時に見ている側にも問題提起がなされています。
日本は、比較的この映画のような状況は、少ないかもしれませんが、でも0ではないし、これからぶつかっていく問題かもしれません。
単に娯楽作品としてみても、無類の面白さですが、問題提起やメッセージ性にも富んだ作品です。
ほんと、教育って何なんだろうな・・・。
あと、キャストが本物の中学生とわかって愕然としました。
外国人て、どんだけ早熟なんだよ・・・
胸とかやべえぞ。
・・・すみません。ちょっと下衆な部分が出ました。
とにかく、傑作です。
機会があれば、是非観てください。
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