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【2025/04/20 03:02 】 |
カラフル
劇場版クレヨンしんちゃんの傑作、「オトナ帝国」と「アッパレ戦国大合戦」を作り上げた、原恵一監督の最新作です。

森絵都の同名小説の映画化でもあります。

感想は、続きから。


○カラフル



映像 6点
ストーリー 6点
キャラクター
7点
音楽 8点
魅力 7点
総合得点 34点


感想

<あらすじ>
恐らくは、あの世で
「あなたは見事、当選しました」と話しかけてきた少年プラプラ。
彼が言うには、前世で大変な罪を犯した自分は、輪廻の輪を外れ、二度と生まれ変わることはないらしい。
彼の「当選しました」というのは、それを回避する為の修行の機会が、与えられたという意味らしい。

気乗りしないまま、下界におりた自分は、自殺した少年、小林真になった・・・


とりあえず、この作品は、エンターテイメントではありません。
小林真となった魂が、何か凄い力を持っているとか、ヒーローになるとか、そういう話ではありません。
爽快感は一切ありません。

視聴中、大半の時間でストレスを感じる映画です。

でも、だからこそ意味のある映画なのだと思います。

正直、この映画を観ている中学生以上の男子は、かなりの自己嫌悪というか・・・
居心地の悪いものを感じるはずです。
感じると思うなあ・・・。僕は感じたので。

決して、真に完全な否があるわけでないにしても、なんというか・・・彼の中学生男子らしい行動の数々に、凄いイライラします。
でも、そのイライラは、相当数自分に返ってくるのです。
これは、キツイ。
ホント、キツイ。

真のクソヤロウ!と思っても、それは自分を罵っているのと同じ意味を持つことに気づいて、恥ずかしくなります。どうにかならなかったのかな・・・この脚本は・・・。

でも、これはメッセージのための演出なのでしょう、まあ・・・それ以外にあるはずもないですが。

魂は、この真の体に入っている間に、死んで忘れてしまった記憶を取り戻し、輪廻の輪に戻るに足る魂として認められなければならないので、この物語には2つの大きな目的があります。
一つ目は、記憶を取り戻すこと
二つ目は、いわゆる善良な魂になること

一つ目には、どのような過去があるのか、それがストーリーやキャラクターの関係にどんな変化をもたらすのか、という面白みがあります。
で、二つ目は、非常に基準が曖昧なので、その解釈の面白さや新しい基準の設定なんかが面白い部分でしょう、概ね、メッセージ性はこの解釈によります。

この二つをどう面白くするかが、この作品のストーリーの面白さとなりますが、正直、及第点レベルで何か驚きや面白みがあるわけではありませんでした。
設定も新しくないし。
ストーリーの流れは綺麗で、イベントも足りていますが、それ一つ一つが面白いわけでもない。
伏線やその回収も、途中で最後が見えるレベル。

それを面白く見せるための遊びや演出もあったとは言えません。
というより、キャラクターがなんだかもう・・・見てられません。

それに加えて、非常に大きな足かせになったのが、声優。
流石に、下手すぎます。
これは、リアルさとか、自然な声とかじゃない。特に主人公・真の声は、外見とも違和感があるし、声は出てないしで、演技以前の問題。
ちょっと、このキャスティングは酷いといわざるを得ません。

多分、ここが普通の声優であれば、気持ちをもっと入れ込ませることができたと思います。
これは・・・本当に致命的なミスだったかもしれません。

以上のように
ストーリーも平凡で、演出も普通、声優が下手と来ましたが
キャラについては、文句言った反面、それだけこちらの感情を動かしたという点では、魅力的でないとはいえません。
当然、好意的に見れるキャラクターではありませんが、しっかりと動いて機能はしていました。

だからこそ、様々なメッセージを作中で表現することが出来ているように思います。
いくつかは、どうしてそれに至ったか、分からないものもありますが・・・。

普通に反抗期を迎えた経験のある男子には、観るだけで価値ある作品ですね。

一種、追体験のような気持ちを味わえます。
かなり、苦いですがね・・・。

観るときはご注意を。



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【2011/07/25 00:27 】 | 映画 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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