○バッファロー’66
映像 |
8点
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ストーリー |
8点 |
キャラクター
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8点 |
音楽 |
8点 |
魅力 |
8点 |
総合得点 |
40点 |
感想
<あらすじ>
刑務所で5年の服役を終えたビリーは、ニューヨークはバッファローの実家へと帰ろうとするが、服役前に両親に嘘を言った手前、ただでは帰れなかった。
その嘘とは、政府の仕事のため長く帰れなくなること、そして結婚したということである。
トイレを借りようと寄ったダンススタジオで、親に電話をし、結婚相手に会わせろと言われ、ますます焦った彼は、その場に居合わせた少女ライラを誘拐する。
彼の目的は、ライラに自分の妻の役をやらせることだった・・・
最悪な俺に、最高な天使が舞い降りた。
というキャッチフレーズだそうで、まったくその通りです。
このビリーという男は、本当にどうしようもない。
短気ですぐ怒鳴り、皮肉ばかり口にして、自己中心的。
観ていてイライラします。
ライラも、ビリーに対して反抗的です・・・当たり前ですね。
誘拐された相手に、快く従う人間なんているわけありません。
しかし、このライラが良い子なんだよ、ホント。
妻を演じろというビリーの命令に、凄く忠実かつ上手くやる。
賢く、若いのに包容力がある。
ほいで、まあ、乳がでかい。
演じるのは、「アダムスファミリー」でウェンズデーを演じた、クリスティーナ・リッチ。
バッファロー’66の時は、18歳。えらい体してる・・・
話がずれましたね。
そんな風に、最初は嫌々付き合っていたライラも、次第にビリーの良さに気づいていくのです。
この作品の難しいところは、このライラがビリーに惹かれ始める時期と、観客がビリーに好意を持ち始める時期にズレがあること。
ライラがいつの間にかビリーに惚れ始めていて、ぶっちゃけわけ分からん。
こんな奴に惚れるとかないだろう・・・
と、まあ、そんな風に感じます。
この作品の魅力は、観客がライラに追いついてから始まります。
そこからは、すこし不器用な恋愛物語になります。
ココからは、面白い。
というか、安心して観ていられます。
この作品の評価は、どれだけビリーに好感を持てるかが決め手になりそうです。
正直、分かりやすい映画ではありません。
しょっちゅうイライラさせられるし、ビリーの魅力もはっきりとは現れません。
なんとなーく、こんな感じかな?こんな奴なんだな?という観客の良心と察しの良さにかかっている映画ですね。
評価が高く、絶賛している人も多い映画ですが
僕には、絶賛するほどの魅力を感じることは出来ませんでした。
ビリーはホント難しい奴ですよ。
しかし、それでも最終的には、とても良い出来の恋愛物語となっており、必見の作品といえると思います。
あと、字幕での視聴推奨です。
吹き替え版は、ビリーがウザ過ぎます。
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