○ソルト
映像 |
9点
|
ストーリー |
7点 |
キャラクター
|
7点 |
音楽 |
8点 |
魅力 |
8点 |
総合得点 |
39点 |
感想
<あらすじ>
イブリン・ソルトは、CIAの凄腕スパイ。
現在は、ロシア方面を担当している。
その日は、スパイとしては異例な既婚者である彼女の結婚記念日だった。
ロシアから連邦捜査局職員を名乗る男が、亡命してきたのだ。
尋問を担当したソルトは、男からアメリカ転覆を狙ったロシア側のスパイによる攻撃開始の日、「Xデー」が近いと告げられる。
そして、それを行うロシアのスパイこそソルトであると男は言った。
二重スパイの容疑をかけられ、監禁されるソルト。
しかし、一瞬の隙を突いて彼女は脱走した。
彼女の目的は・・・?正体は・・・?
非常にスリリングな、サスペンススパイアクションとでも言うべき作品です。
ソルトという凄腕のスパイが、二重スパイの容疑をかけられ、その嫌疑を晴らすことなく脱走。
明らかに不自然な行動に、彼女への疑問が深まります。
ソルトは一体、何者なのか?
全編を通して、それが明かされていきます。
この作品は、アクションが凄いです。
特に、対人格闘のキレは抜群で、ソルトが単身、目的をこなしていく様は迫力満点。
超強い。
爆発物の取り扱いにも長けていて、それを駆使して大胆な戦法も仕掛けます。
とにかくアクションが凄い代わりに、ストーリーとキャラは微妙。
展開は緊迫感があって良いのですが、やはりこの物語はなんといっても「ソルトの正体と目的」の解明というサスペンス要素が目玉です。
そこが余り上手くない・・・気がする。
断片的に過去話が入るのですが、それに意味が薄い・・・
たんにソルトというキャラの説明なのか解明のためのヒントなのか、伏線なのか・・・
正直入れるタイミングが微妙すぎて、僕ではその意味を効果的に読み取れませんでした。
あと、ただ強いだけのスパイという感じで、キャラにも強い美人以上の魅力がありません。
個人的に、この作品で最も魅力があったのは、ソルトを追い続けるCIAの黒人捜査官です。
アクションはとっても良いんです。
ガチの肉弾戦ではなくて、スパイ的な制圧術というのか、技術面で感心するような戦闘の連続でワクワクします。スピード感も緊迫感もあります。
しかし、決して悪くないストーリー(まあ、いきなり話がでかくなったような気がしますが)を活かす様なキャラ作りや構成には、少々難があったような気がします。
全体的に暗い話で、観てると疲れます。
迫力あるアクションを観たいという願望にはしっかり応えてくれる映画なので、アクション好きなら観てみるといいかもしれません。
PR