○私の優しくない先輩
映像 |
5点
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ストーリー |
7点 |
キャラクター
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7点 |
音楽 |
7点 |
魅力 |
6点 |
総合得点 |
32点 |
感想
<あらすじ>
西表耶麻子は、上級生の南愛治のことが大大大好きである。
そして、同じ部活の先輩である不破風和のことが大大大嫌いである。
そんな彼女は、自分が心臓病で長くないことを自覚している。
だが、キスくらいしなくては、死んでも死にきれない。
よって、南愛治にラブレターをしたためるが、渡す前に不破にそれを読まれてしまう。
粗忽な不破に気持ちを知られたことで、絶望の淵に立たされた耶麻子だったが、意外にも、不破から恋愛を応援するという言葉が返ってきて・・・
山本寛監督の実写デビュー作。
アニメはたくさん観ていますが、あまりスタッフさんに目がいかないので、僕が名前を知っているレベルの人というのは、かなり有名な方ということになります。
山本監督ことヤマカンは、そのうちの一人。
アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」で演出を務め、あのハルヒダンスを生み出した人らしいです。
あの作品は、好き嫌いはあるとして、非常に丁寧なつくりの良作でした。
ヤマカンは、かなり有能な実力派です。
まあ・・・自身の進退を賭けて挑んだ作品「フラクタル」は、個人的にはレベルの高い作画、綺麗な完結と、見るべき点はあったのですが、正直・・・つまらない作品でした。
で、実写という新境地でどのような手腕を振るうのか、そこが楽しみでこの作品を観たわけですが・・・
あー・・・ほんと、まあまあ。
まず、低予算のために映像が厳しいです。
工夫や演出の面で面白いと思った部分はあったのですが・・・
同系統では、「告白」や「下妻物語」の中島監督作品があり、そちらとは比べ物になりません。
やはり、お金は大事ですね・・・
ヤマカンのやっていることは、もう少しお金がないと様になりません。
次にストーリーですが。
見えますね・・・先が。
でも、見えるなんてのは関係ない。正直、先が読めない作品なんてそんなにないですし、先が読めなくても、それが面白いとは限らないですから、評価には関係ないです。
ただ・・・先が見える作品というのは、その見せ方で工夫しなくてはいけない。
それが、あまり効果的でなかったのは痛かった。
キャラは、中々個性がありました。
耶麻子、不破先輩は、いいキャラです。
耶麻子の持論はかなり面白かったですし、不破先輩は、典型的だけれど安心して見れるキャラです。
しかし、好感度がそれほど高くならなかったのは何故だろう・・・。
まあ、一番奇抜なのは名前ですね。
日三つの人の作品は、読んだことはありませんが名前が奇抜ですよね。
でも、ダジャレちっくなのは昔ながらで好きですね。
うーん。
悪い感じに書きましたが、悪いというほど悪いところはありません。
どれもコレも、どうしてあんまり面白くないかを考えたときに、原因として上がるようなもので、決して見え見えの欠点というわけではありません。
はんにゃの金田を悪いというなら、皆、それほどでもない役者さんばかりです。
多分、他の人にやらせたら、まとまりは出るでしょうが、個性が消えてつまんない作品になるでしょうね。
全体的に、金田が邪魔にならないような雰囲気になってますので、そこは上手かったな。
総括すると
普通。ただ、その理由がわからない。
強いて言うなら、金がなかった。
それが最大の原因でしょう。
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