○スパイダーマン3
映像 |
9.5点
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ストーリー |
7点 |
キャラクター
|
7点 |
音楽 |
8点 |
魅力 |
8点 |
総合得点 |
39.5点 |
感想
<あらすじ>
スパイダーマンとして生きることを決めたピーター。
それを決心したときから、彼の幸福は始まった。
MJとは恋人関係になれるし、街からは、正義を掲げるスーパーヒーローとして認められ、欠かせない存在として受け入れられ、尊敬されている。
でも、慣れない事は、人を狂わせます。
だんだん、周りが見えなくなるピーター。
MJとの仲は、だんだんと険悪になり、新たな敵や宇宙からの飛来生物まで出てきて、もう大変!
どうなるピーター!!
今作は約300億円という、映画史上最高額となる制作費を投じて製作された、超がつくほどのイベントムービーです。
その理由としては、原作で人気のあるヴェノムやサンドマンといったキャラが登場するため、エフェクトに力を入れたから、ということがあったそうです。
なるほど、確かに人気のありそうなキャラクターでした。
金をかけただけあって、しっかりとデザインもエフェクトも格好良く描けていたので、良かったと思いますが、なんでしょうねえ・・・どうにも、盛り上がらない感じ。
全体的にいって、映像も相変わらず格好いいし(まあ、若干見慣れた感じはありますが)、敵キャラも魅力的でありました。まあまあ面白い映画です。
でもなあ・・・やっぱり2には劣るかな・・・。
原因は、調子に乗ったスパイダーマンこと、ピーターに感情移入が出来なかったせいでしょうか・・・今回、彼かなりノリノリですからね。
MJとの仲が微妙になったとき、その原因は大抵、スパイダーマンとしての使命との葛藤や、MJのビッチ能力によるものでした。
しかし、今回は違います。
ピーターが悪い。まあ、相変わらずMJの対応もビッチ臭がしますが
それでもピーターの方が悪い。
これは、由々しき事態です。
ピーターの魅力は、誠実さにあったのですから、それを失ったら駄目でしょう・・・
いや、たしかに、こういう展開が無いほうがおかしいのは間違いないのですが、それでも少し「あれ?」と思いました。
また、折角、魅力的な敵キャラを出したのに、かなりあっさり倒してしまったり、因縁を切ってしまったり、もったいないです。
多分、敵キャラは、どちらか一方の方が良かったんじゃないかな・・・
盛りだくさんで楽しかったのは確かですが、いいキャラを出した割に、その解決に盛り上がりが欠けました。
うーん・・・
4が無いということが、少しこの作品の評価に関わってきますね。
確かに、少し雑なところはありましたが、ピーターの変貌やスパイダーマンの状況の変化は、第3作目としては正解に近い展開ですし、お金をかけた画面は、やはり格好良かった。キャラも良かった。
正直、1よりは好きです。
でも、この展開はあくまで4へのつなぎ的役割であったはず。
そこにきて、コレで完結となったら・・・うーんと言わざるを得ない。
それでも、サム・ライミ版スパイダーマン3部作の上等という評価は変わりませんが
でもやはり、完結編としての4・・・観たかった。
そういう点で、少し残念でした。
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