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【2025/04/19 22:19 】 |
スカイ・クロラ
「すべてがFになる」などで有名な森博嗣の同名小説原作。
「攻殻機動隊」「人狼」で有名な押井守監督作品。

感想は、続きから。



○スカイ・クロラ



映像 9点
ストーリー 9点
キャラクター
9点
音楽 8点
魅力 9点
総合得点 44点


感想

<あらすじ>
現実に似た世界。
そこは、平和な世界だった。

唯一つ、ロストック社とラウテルン社という戦争会社が「キルドレ」と呼ばれる、子供たちを使って戦争をしている以外は・・・

「キルドレ」函南優一は新しい配属先に着任する。
そこには、「キルドレ」でありながら出産を経験した、草薙水素という司令官がいた。

優一は、淡々と日々を過ごしながらも、少しづつ草薙水素と自分の境遇について思いをはせていく・・・。


原作未読。
押井守監督は、この作品を通して、若い人たちに生きる意味を伝えたいと語ったそうです。
その試みは・・・どうだろう、成功したのだろうか。

正直、明確には判別できません。

しかし、非常に面白い作品であったと思います。
暗い印象ながら、キャラクターは中々コミカルで、軽快な会話が交わされます。
この人間関係の軽快さは、キャラの魅力にも一役買っています。

まあ、いわゆる「ギャップ萌え」ですね。

映像面は、キャラクターデザインは相変わらずの押井テイスト。
デザインは監督じゃないのに、どうしてどれもこれも似るのでしょうか。
人形のようなキャラクターが多いですが、「キルドレ」という存在を考えれば、コレでいいのだと思います。

この「キルドレ」という人間は、事故などで死なない限り寿命がなく、限定的な不死者という存在です。
また、彼らの生死には秘密があり、それが彼らを苦しめることになります。
といっても、大半のキルドレは、それに気づきながらも気にしないで生きてるのですが、少数のキルドレが、それについて非常に悩むことがある、というのが世界観の一つです。

また、彼らは、平和維持のための擬似戦争の道具であり、世間一般の人々とは、そもそも存在意義からして違うのに、生活のなかで、一般人と普通に関わっていることも、良い設定のように思います。

この普通のようで普通でない設定の妙が、押井監督の伝えたいことに重要な意味を持っているのでしょうが、イマイチ感じ取れませんでした。

まあ、メッセージなんて極論言えば、目配せ一つ、ため息一つからでも考えられるし、読み取れます。
そこには、創造の余地があって、個人個人が異なった考えを持つことも当然あります。

しかし、その感じ取ったことに正解不正解は存在しないのですから、メッセージ性などという物は、そもそも評価の基準に入れるには曖昧すぎます。

昔の絵画一つとっても、後世で何かと「コレはアレの隠喩で、これはあれのオマージュで、ここのコレにはこんなメッセージが・・・」なんて、やってますが、あんなもの誰が正しいと決めたかって、考えた奴の中で一番権威がある奴なのですから、笑えます。
答えは、作者のみが知っているのです。
まあ、さっきも言いましたが、それで良いのですけどね。解釈なんて人それぞれです。
だから、ダヴィンチ・コードなんて作品が成り立つわけですから。

この「解釈」って便利な言葉で金儲けしている奴はいっぱいいますよね。
新書で「~力」なんてワードが入ってる本の作者はその仲間です。
まあ、皆、違う角度・立場から同じことばかり言って何十万部!ですもんね。
「解釈」様様ですね。


話がずれました。
要は、メッセージ性は大事ですが、その実状を考えたら、どうでもいい物といわざるを得ないのです。それぞれがそれぞれの正解を持つものですから。
その人が、それを大事に思うかどうかが重要。
だから、監督や作者が「~がやりたかった、これがメッセージだ。」と公言することが正解なのです。
そういう点で、スカイ・クロラは成功しています。

意地悪いっているように見えるかもしれませんが、僕自身はそうは思っていません。
寧ろ褒めているつもりです。

戦闘シーンの演出も色々こっていました。
戦闘機での高速戦闘中に時間がスローになっていく演出は、個人的には好きです。

なんというか、全体的に出来がいいのと同時に、波の少ない映画なので、良い所や悪い所を書こうと思うと、何を書こうか思いつかず、逆に書き始めるとキリがない作品です。

多分、こういうのが魅力的な作品の特徴なのでしょうね。

面白い映画です。
押井監督の作品の中では、とても分かりやすい作品で、思ったよりスイスイと観られたことも嬉しい誤算でした。

暇があれば、是非。

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【2011/07/27 01:13 】 | 映画 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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