○カールじいさんの空飛ぶ家
映像 |
9.5点
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ストーリー |
10点 |
キャラクター
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9.5点 |
音楽 |
8点 |
魅力 |
9点 |
総合得点 |
46点 |
感想
<あらすじ>
昔、うそつき呼ばわりされた冒険家が恨みを抱え、旅立った。
しかし、彼の姿は、多くの人間を虜にし、その中に二人の少年少女がいた。
少年の名はカール、少女の名はエリー。
二人は、冒険家を夢見たことで出会い、年月を経て結婚をした。
幸せだったが、エリーには子供が出来なかった。
失意の彼女を励ますように、カールは子供の頃エリーが書いていた「わたしの冒険ブック」にあったパラダイス・フォールへと移住することを目標にしようと話す。
その為の資金を貯めるが、長い人生、安全ばかりではない。
資金は増減を繰り返し、結局、資金が溜まる前にエリーは病に倒れ、亡き人となる。
しかし死の前に、彼女は「冒険ブック」をカールに託す。
その後、二人の家は都市計画によって立ち退きを迫られることになった。
妻との思い出の家を捨てられないカールは、拒否を続ける。
同時に、一つの出会いがあった。地元の冒険団に所属する少年ラッセルが上級団員になるためにカールの手伝いをしたいと、家を訪ねてきたのである。
カールは彼を追い払うように、一つの指令を出す。
そんな中、カールは事件を起こし、老人ホームへ強制的に入所させられることになる。
窮地に立たされたカールは、家に大量の風船を着け、家ごと妻との夢であったパラダイスフォールへの移住を計画し、大空へと飛び立った・・・
大きな意味で復活と再生を描いている作品。
テーマをしっかりと描きつつ、エンターテイメントを忘れない、相変わらず段違いの能力を見せ付けてくれるピクサーに感動です。
まず冒頭からやってくれます。
泣きました。こういうのに弱いんです。
こんなとこから始まられたら、感情移入マックスですよ。
いつもながら脚本がすげえ。
終わりへと向かう旅に、生まれたラッセルをはじめとしたイレギュラーたち。
最初は、邪魔に思っていたカールも次第に心を開いていきます。
それと同時に、ラッセルたちのストーリーも進行。
その解決者としてカールが働くわけです。
少々強引な部分もありますが、そんなものは、どこかに吹っ飛びます。
終わりへ向かったはずの旅が、徐々に新たな始まりへと向かっていく。
素晴らしい出来栄えです。
キャラクターでは、カールやラッセルは勿論ですが
犬のダグが良い味を出してます。
めちゃくちゃ可愛いんですよねえ・・・
動物や人間でないものを描くのが上手いなあ、ピクサーは。
他にも沢山犬が出てきますので、犬好きにはたまりませんね。
老人と少年が主人公なので、幾分大人しいテンションの作品ですが
その分、メッセージ性やキャラの掘り下げに尺が割かれ、上質な感動作品になっています。
良い作品は、語るところは多いのに、上手く書けないからもどかしいですねえ
良い作品です。観てください。
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