ラストランカーは、その名の通り
ラストランカー=最強の戦士を目指す物語です。
主人公は、辺境の民族。「天仰の民カンタレラ」の若者ジグ。
彼は、意味も忘れ去られた、一族の伝統を守るだけの暮らしに、不満を持っていました。
自分の生きる意味を求めたジグは、「戦侯機構バザルタ」に誓いをたて「ランカー」になることを決意します。
「戦侯機構バザルタ」は、「機構」と呼ばれる、世界を支配する戦闘組織。
機構に誓いをたてた「ランカー」と呼ばれる戦士たちを擁しています。
「ランカー」は、機構内でランキングをつけられます。
ランキングが高ければ高いほど、それは機構内での、ひいては世界での権力が増していくわけです。
その象徴として、機構のトップには、「七騎士」と呼ばれる上位7人のランカーがすえられています。
力がすべての世界で、彼らは正に最高の力と権力をもった支配者な のです。
ジグは、最初95000位からのスタートでした。
先・・・なげえな。そう思いました。
最初は、ジグが、ミッションをこなしたり、自分より上位のランカーを倒すことで、どんどんとランキングを上げていくんですが、だんだんと話は、機構のあり方を問題視する方向に動いていきます。
イビノスと呼ばれる不思議な怪物
没落王家や反機構組織アンチバザルタ、カンタレラ。
これらが鍵となって、話は、単なるサクセスストーリーとは違った様相を見せます。
まあ、この辺は公式サイトとか見れば、載ってるんで、興味あったら見て下さい。
ココからは、僕がプレイしてみて思った点を書きます。
まずストーリー。
面白いです。が不満も多いかな。
世界レベルの危機の話なので、スケールはでっかくRPG感たっぷりです。
ただ、少し尺が足らないですね。
もう少し、本筋を引き立たせるためのサイドストーリーが欲しかった。
特に、ジグの心境の変化や、レンとの関係など、描いてくれないとモヤモヤするなあ、と言うところがチラホラ。
面白いだけに、惜しいなと言う印象です。
ネタバレ・・・かもしれないですが
このゲームは、このゲームで話が完結します。
いや、続編ががまったく作れないかといえば、そうではないんですが、かなり難しい。
そう思ってしまうからこそ、補完を求められない、このストーリーには、あえて不満があると言いたいです。
次は、戦闘システム。
この辺の詳しいことは、公式見て下さい。
一応、リアルタイムバトルですので、ターンが交互にという感じではないです。
まあ、なれれば簡単ですね。
モンスターとランカーとでは、戦い方を変える必要があるところは、練られているなと感じました。
スタイルという戦闘方法を戦闘中に変えられることで、多彩さが出ています。
でも、スタイルが4つというのは、少ないな。
敵のスタイルは、7か8あるので、それら全てが使えると面白かったんですが・・・おしいな。
スキルは、重要です。
戦った相手の技を盗めるという設定は、面白いです。
まあ、でも大抵、倒さなくちゃいけないキャラが、その後のキャラを倒すスキルを持っていることが多く
レベルも、正直モンスターの経験値が低すぎて、レベル上げをして話を進めることもなく・・・。
この辺については、ぬるいですね。
プレイ時間が短くなるのもこのせいです。まあこの辺は賛否両論だろうな。
個人的には、物足りない感じはしましたが、長時間レベル上げをしないと雑魚モンスターにもやられるゲームに比べたら、遥かに好感が持てます。
ゲームバランスというもの考えて作っていると思いました。
戦闘を、まとめて評価すると、どこかパスルを思わせます。
ここまで書いたことから、苦労なく、サクサクと進みむゲームであることは、理解してもらったとは思いますが、負けるときはボロ負けします。
で、何度やっても勝てない。
僕は、この袋小路に2,3回はまりました。
もし、これから、このゲームをプレイする人や、今、袋小路に入り込んでいる人が居るならば、いっておきます。
このゲームは、普通にストーリーを進めていれば、大抵、レベルや能力、スキルなどは足りています。
ですが、その組み合わせや、戦闘の方法が間違っていると、とにかく勝てない。
特に、最終戦一歩手前のバトルなんかは、僕20回くらい負けましたから。
でも、そのレベルのまま勝ちました。結局ね、戦い方が悪いから勝てない。
使ってるスタイル、スキルが悪い可能性もあります。
戦闘中のスキルの温存や一つ一つの行動が負けの原因かもしれません。
でも、やっているうちに、ああ、ここはこうしたらいけるかもしれない。
それが見えてきます。
ホント、パズルのような戦闘です。
でも、だからこそ良くできているなと思いました。
まとめると
戦闘についても、完全に量が不足していますが、しっかり練られた良い戦闘システムだと思いました。
で、キャラです。
文句ないかな。
多分、ここがこのゲームの魅力かもしれないです。
主人公のジグが若干、イミフなところがありますが、これはストーリーに伏線が足りてないからであって、ジグのせいではありません。
無愛想で、どちらかといえば飄々とした、憧れ型の主人公ですね。
まあ、主人公に感情移入できないとゲームできませんからね、こいつはいいや。僕は好きです。
このゲームは、キャラのデザインが魅力的です。
FFに似てはいますが、まあいいでしょう、良いモンは良いんだ、パクリとかオマージュとかインスパイアとかリスペクトとか、どうでもいいがな!
没落王家の末裔の少女リンは、真面目な堅物で融通や冗談が利きませんが、どこか抜けてます。可愛いですね。
タイロンは、かっこいいおっさんですし、マキスも脇キャラとして王道な奴です。
ファズは、まあジグとのBL要員にされるかな、2次元のかっこいい奴って損ですね。
七騎士もいいですね。
特に話にガンガンに関わってくるユーリとハースは、キャラの出来が最高です。
ユーリは冷酷美形。「ひひっ」と笑います。うわー無駄イケメンだなあ。
頭がきれて、実力もあり、生まれつき性格最悪という敵キャラとしては最高のキャラです。
斎賀みつきさんの好演もあり、こいつが出ると腹が立ちます。
いいね。良いキャラだわ。
ハースは、七騎士最強の男、ランキング1位。
ま、コレにはわけがあるんですが、でもガチで強い。
それもそのはず、戦うことと強くなることが、この世で唯一の幸せという戦闘狂です。
その性格から、思いがけない行動をするのですが、まあプレイしてください。
語尾に「~な」とつけます。
こちらも関智一さんの好演で素晴らしいキャラになってます。
まあ、キャラには文句無いです。
でもグラフィックが悪いので、キャラの魅力が半減。
残念です。
最後にまとめ。
全てにおいて、尺、量が足りていません。
モノが良いだけに、これが凄く残念。
おそらくはPSPで出したのが失敗です。
グラフィックも甘く、魅力が出し切れていません。
希望としては、PS3で、ストーリの補填をした上で、やりこみ要素を増やしてもらい、ディレクターズカット版ということで発売してもらいたい。
素晴らしいゲームになる可能性を秘めていただけに、残念です。
まあ、でも抑えるとこはしっかり抑えて作った上質なものであることは間違いないので、やって損はありません。
どうぞプレイしてみてください。
長文失礼しました。
では。
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