○乙女のホゾシタ
作者:マドカマチコ
連載:週刊ヤングジャンプ
単行本:2巻まで
内容は
主人公、臍下熊太郎は、産婦人科の医師ながら
ある高校の校医に就任します。
彼は、優秀な医師ですが、デリカシーがありません。
まあ、リアル保健体育コミックと銘打っているだけあって
内容は、性に対して間違った知識を持った人々に
主人公が、正しい知識を教えながら
彼らの抱える問題の解決に助力するという、ヒューマンドラマ+下ネタ系コメディな感じです。
この漫画の魅力は、主人公のキャラです。
産婦人科の医師であるため、下半身関連の知識が豊富で
バンバン下ネタの危険球を投げ込みます。
しかし、飄々としながらも、患者を思いやる気持ちは、とても熱い。
という格好良いキャラです。
彼を慕ってくる、生徒たちも中々個性派ぞろいで
実に楽しい。
まだ2巻までしか出ていないので、非常に追いかけやすい作品です。
是非。
○フランケンふらん
作者:木々津克久
連載:チャンピオンRED
単行本:5巻まで
いつだか紹介した気がしますが。
個人的に大好きな作品なので、もう一度。
内容は
主人公(ヒロイン)の斑木ふらんは、死さえ退けると言われる超名医。
彼女の元には、現代医学に見放されたり、常軌を逸した願いを持つ人々が集まります。
まあ、単行本の表紙を見てもらえば分かると思うのですが、この作品、普通の医者物とは違います。
寧ろ、全ての医者漫画に喧嘩を売る内容になっています。
なぜなら
治療が、完全に人体実験だからです。
人間を芋虫にしたり
分裂させたり
いやもう・・・なんか・・・あれ?という始末。
ふらん自身、師である斑木直光によって生み出された存在で、その中でも最高傑作とのこと。
彼女の治療は、生命の神秘を狂気的に探求する斑木直光の影響を多分に受けており
まあ・・・どうオブラートに包んで言っても人体実験です。
ブラックジャックのパロディ的な面もあって
所々、似た展開があるのですが、この漫画とブラックジャックとの違いを象徴しているのが
ふらんが、病院に行くシーン。
ブラックジャックでは、天才的な技術を持ちながら、無免許で法外な治療費を請求するブラックジャックに対して、嫌悪を抱く医師が、彼を追い出そうとしますが
ふらんの場合、マジで人体実験とかされたら、責任問題とか洒落にならんので、とにかく、お帰りになってもらわないとヤベえ、という風になってます。
加えて
患者たちの依頼内容もアレなものが多く。
クソヤベえ。
正義の味方になりたいとか
2次元美少女になりたいとか
いやあ・・・イカレテル。
しかし、どれもこれもすべては
ふらんの異常なまでの生命に対する屈折した愛の結果です。
彼女は、生命萌えのヤンデレなのです。
安楽死とか尊厳死とかが嫌い。というか頭に無い。辞書に載ってない。
どんな状態であっても、だれかが望むなら
とにかく、生命を消さないことを最優先に考えます。
その結果どうなろうとも。
ブラックジャックでも、人間を鳥にしたり、結構ヤバイこともやってましたが
すべて、感動へと繋がると言うか、傑作でした。
でも、この作品は違います。
そんなことが出来たとして、出来てしまったなら・・・それがどうなるのか
それをひたすらダークに描きます。
この作品って、ふらんとかが可愛い以外は凄まじいものが多すぎる。
グロとバッドエンドに耐性がある方は、どうぞ。
はまったら、抜け出せない魅力がありますよ。
○東京都北区赤羽
作者:清野とおる
連載:ケータイまんが王国
単行本:5巻まで
もう・・・題名見てそのまま。
作者が、赤羽に住んでいて、そこで出会った不思議な人々や店を紹介していくエッセイ風漫画。
正直言って、超面白い。
この人の、街をみる変質的な才能は、圧巻。
あの赤羽が、あっという間に、変人ばかりの魔窟と化します。
恐らく、この漫画を読めば、単行本片手に赤羽を散歩したくなること請け合い。
天才芸術家ホームレス、ペイティさん。
やる気の無いテキトー居酒屋「ちから」
なんだこの街・・・魅力的過ぎるだろ・・・。
もう一つの。それでも町は廻っている。
是非、読んでみてください。
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