まず、どのレビューを見ても最初に来るのが
「難しい」
という単語でしょう。
まあ、その通りです。
ゲーム内容は、昼ドラのような男女の修羅場をメインストーリーに据えた、アクションパズルゲームです。
主人公ヴィンセントは、長年付き合っている恋人に結婚を強く迫られています。
しかし、「いずれは・・・」という気持ちではあるものの、まだまだ縛られたくない・・・。
そういう、男心。
そんなときに、魅力的な若い娘に誘われ、一夜の過ちを犯してしまいます。
そして、それと時を同じくするように悪夢に悩まされるようになるのです。
巷を騒がす男性の連続衰弱死事件。
男女関係のもつれと修羅場。
もろ昼ドラのような内容ですが、煮え切らない30男の苦悩を見事に描いた秀作です。
ですが、問題は悪夢パート。
悪夢は、ブロックが高く高く積み上げられた塔を、とにかく上っていくアクションパズルとなっています。
これが、本当に難しい。
難易度はEASY・NORMAL・HARDの三段階から選択できますが
EASYでも相当なものです。
詰まり出すと同じステージで、軽く10回以上は死ねるという鬼設定。
僕は、無謀にもNORMALでプレイしてしまったので何百回死んだか・・・
お世辞にも爽快感溢れるゲームではありませんが、クリアできたときの達成感たるや、もうガッツポーズ物なのも事実です。
加えて、何度もやっているうちに次第に進めるようになってくるので
ある意味では、難易度設定は高いながらも間違ってはいないんじゃないかな・・・と思いました。
中毒性は、中々高いですよ。
また、悪夢パートは、その面の最後のステージで必ず、ヴィンセントの苦悩にあわせた怪物が襲ってきます。
これ、超こわい。
その他にも血がビシャア!!とか色々とグロかったり、ホラーなシーンが沢山あるので、この辺が苦手な人は難易度の関係で無限ループばりに見せられるので、厳しいかと思います。
僕は、ホラーは大好物なので、楽しくプレイできました。
グラフィックも非常に綺麗で、しっかり恐い怪物も好印象でしたね。
まとめますと
ストーリーは若干短く、薄味ながらも、最低限必要なところをしっかりと作りこんでいるのが○
個人的には、もう少しボリュームが欲しかったのですが、悪夢パートの難しさのせいでプレイ時間は結構かかるのでコレぐらいが適当なのかもしれないです。
グラフィックは◎
CGは、HD製作は伊達じゃないという綺麗さです。ただ、悪夢パートの怪物もその分しっかり恐くできてるので注意が必要です。
アニメパートは、「鉄コン筋クリート」などで有名なスタジオ4℃なので、素晴らしい出来栄えで感動しました。
難易度は・・・個人の好みでしょうか。
ただ、仕事の合間に・・・とか、気楽に・・・というゲームではありません。
しかし、ゲームの出来自体は非常に良質なので
興味があって、ホラー耐性があり、これのために時間をかけようという熱意がある人なら、きっと楽しめると思います。
この恐さと悪夢パートの中毒性は、決して鬼のような難易度に消されてしまうような長所ではないと思います。
興味があれば、是非プレイしてみてください。
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