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【2024/05/19 12:31 】 |
今週の漫画 復活拡張版
久しぶりにやってみようかと。

さして面白くもない文章に内容。

コレでもかと。

ね。

久しぶりなので、「今週」と言わず「最近」というかここ2,3ヶ月のをまとめてです。



○ジャンプ金未来杯

すっごい前の話ですが、途中でしたんで。
やっぱり、やったからには最後までやんなくちゃね。

ということで
2010年38号に掲載された、宇野智哉先生による「宇宙卓球」からいきましょう。

えーと、説明しづらいですね。
主人公は、小さい頃から卓球の英才教育を受けた少年です。
ですが、彼の卓球への愛は、超規格外だった・・・ということで
彼は、そのあまりの「卓球愛」と向上心から、既存のルールの枠組みには収まらないレベルの「奇才」になってしまいました。

例えば、試合中。
自分の隣の台に、いい球を打つ選手が居れば・・・「あいつの球を打ちたいっ!!」となってしまい
自分の相手は放っておき、隣の台の試合に割り込むという具合ですね。
ですから、技術云々より、ルールを守れない「落ちこぼれ」とされています。

そんな中、彼はトンデモ超人卓球「宇宙卓球」と出会います。
宇宙では、卓球が大ブーム。
しかし、そこは大宇宙のスケール。
卓球の原型は残しているものの、宇宙人のトンデモパワーが大いにルール無用のデスゲームに変貌させています。
宇宙ではこの宇宙卓球のスタープレイヤーは、大変な権力を持っているというわけです。

で、まあ、そんなこんなで地球に選手を探しに来た、ある星の王子に、主人公は、幼馴染の女の子と一緒にアブダクションされてしまいます。

いいですねえ。
こういうパンチの効いた設定は面白い。

キャラも天才型変態主人公、常識人の幼馴染女子、ムカつく宇宙王子とバランスが良い。
ただ、王子があんまりにもムカついたんで、読んでる途中何度か本気でイラっとしました。
でも、どんな感情にせよ、読者の心を動かすのは、感情移入をさせている証拠です。

ストーリーは、トンデモ設定ながら、少年漫画の王道をしっかり捉えていたので、個人的には盛り上がれました。
ただ、王子がボロッかすになると、よりスッキリしたと思います。個人的にね。
一番、読者をムカつかせたやつが、改心するか、やられるかしないと、やはり少年漫画的にスッキリしないでしょう。多分。

絵は、余り上手くないですかね。
・・・僕が言えたことじゃありませんが。
でも、ギャグテイストのストーリー漫画なので、それを考えれば、特徴あるコミカルな絵で好感が持てました。
アシスタントをされているのか、背景はかなりシュッとした感じでしたので、技量も高そうです。

と、いうことで
今回の金未来杯唯一、ギャグ先行の作品ですので、評価が難しいところです。
しかし、やはりストーリー漫画の要素も多分に含まれていて、どっちつかずになった印象は否めません。

キャラやストーリーには、大きな不満はありません。ただ、すごく面白かったかというと・・・うーん。という感じです。
設定も、面白いとは思いますが・・・
なにせ「宇宙卓球」ですから、あんまりにもトンデモすぎて、1回でおなかいっぱいです。

ですので、「題材を上手く料理している」とはいえても「一番になれる作品」ではありません。

多いんじゃあないかな・・・

「嫌いじゃない」

って感想。


お次は、最後のエントリー。
39号に掲載された小倉祐也先生の「戦国バショウ」です。

主人公は、戦国時代、ある姫君のお抱え飛脚の少年ということで、時代劇物かと思いきや
タイムスリップ物でした。

物語は、飛脚の少年・バショウの主である姫君の国が、敵国に侵略されている場面から始まります。
バショウは、姫の婚約者で友軍の将でもある男から、その健脚をもって城に誰よりも早く到達し、姫を助けよという指令を受けます。
が、その途中、現代日本へとタイムスリップしてしまうわけです。

いきなりの事に戸惑う中、不良に襲われている少女を、とっさに助けるバショウ。
その、助けた少女は、自分の主である姫に、生き写しであった。
という感じで。

・・・少し前の記憶なので、正確ではないかもしれませんが、概ねこんな感じでした・・・。

結構、タイムスリップ物としてはオーソドックスなストーリーです。

まず、キャラからいきましょうか。
主人公は、直情型熱血漢です。少年漫画では王道なキャラ設定ですが
これは、飛脚という仕事のイメージにかなりマッチした感じです。
ヒロイン、悪役も、正に少年漫画のお手本のようなキャラたち。

また、それぞれが戦国時代とリンクした登場人物という設定もオーソドックス。

けれど、それを綺麗にこなしていることで、安定感を生み出しています。

ストーリーは・・・うーん。これもオーソドックスとしか言いようがない感じ。
ヒロインは悩んでて、主人公が解決するという王道。
どんでん返しも・・・まあ普通。

安定感と読みやすさはありますが、やはり・・・インパクトが弱い。

で、絵ですが。
正直に言います。
この漫画で、普通以上の評価を出せるのはココだけです。

綺麗な絵柄とキャラデザ。
戦闘の表現に、突き抜け感が欠けるものの、魅力的な画面を作る作家さんだと思いました。

でも・・・それも今回の金未来杯では、大きく働きません。
だって、皆上手いんだもの。
「一休」は明らかに即戦力以上のレベル。
「ヒロイズム」も荒々しさが魅力に変わる良い絵でした。
絵の完成度では「クロノマンション」。明らかに新人では頭一つ抜けているでしょう。

ぶっちぎりというものはないものの、高レベルな今回。

ですので・・・、どうしても、印象が弱い・・・。

こんな風に書いてしまったのだから
・・・理由を考えます。
ですが、前回の更新内容が内容なモンで、説得力に欠けるかもしれません。

でも、やります。

僕が考える、この作品の問題点。
それは、「タイムスリップ」の使い方です。

この、作品の骨子は、この「タイムスリップ」と「登場人物の時代を超えたリンク」です。

これを完全に変えろ。なんていったら作家さん、泣きますよ。
出来るわけがない。
だって、頑張って、頭捻って考えたんですから。

なので、これらの要素を変えずにやると、やはり「タイムスリップ」の使い方が問題になると思います。
まず・・・現代に飛んでくるってのが、個人的にはありきたり感を生み出す元凶だと思います。

よくある話っていう理由以上に
戦国時代っていう魅力的な時代から、何故親しみすぎて魅力の見つけにくい現代に来なくてはいけないのか。
それです。

メッセージ性や読者に感情移入させやすいからというのは、理由として思い浮かびますが、それらさえも、奇抜なものは見当たりませんでした。
文化の違いに戸惑うバショウ、しかし現代人には無い、強い信念と忠誠心。
学べ現代少年。これが日本男児だ!!
どれも、今更です。
それに後半のメッセージ部分は、現代に来なくても伝えられます。

なので、強いて現代に来る必要は、この作品の内容ならなかったはずです。

例えば、近未来。宇宙時代。それでも良かったはず。
キャラ設定が安定しているので、感情移入はしやすく、舞台は選ばなかったはずです。
まあ、それぐらいストーリー設定がはっちゃけてくると、キャラも立場などを変えざるを得ませんが。



・・・微妙か?微妙だなあ・・・。
でも、大人しい良作より、ぶっこわれた怪作が求められる世の中。
記憶には残るんじゃないですかねえ。

しかし、この作品を高く評価してるブログもありましたし、個々人の好みといって手放していいものなのだろうか。

でも、僕程度が言うのはおこがましいかもしれないですが、非常に惜しい作品だと思うのです。
少し設定が変われば、もっと面白くなると。

ですので、まあ、思い切って言います。
凡作です。



さて、時間がかかってしまいましたが
ようやく、金未来杯の感想が書き終わりました。

元々、連載を任せても問題ない、と評価された作家さんの読切バトル。
総じて高レベルであったことは言うまでもありません。

ですが、どんな進学校でも順位はつくわけでして
トップとビリが居るわけです。

偏差値70のビリ。開成高校ならありそうです。

話がずれました。ということで、個人的な順位をここで発表したいと思います。





第5位



「戦国バショウ」


これは、すぐ上で評価しているので分かっていただけると思いますが。
絵は上手だが、それ以外は普通。
という理由です。
加えて、企画の目的上、連載を視野に入れるわけですが
厳しいかなと。




第4位



「宇宙卓球」


これも、すぐ上で評価しているのでご理解いただけるかと。
理由は、まあ設定でポイントを稼いだものの、絵と読了感で少しずつポイントを落としたこと。

ギャグにもスポーツストーリーにもなりきれていないために
「面白い!!」
といえないことなども理由。
連載も・・・胸焼けしそうです。





第3位





「瞬間×ヒロイズム」



正直、2位だったんですが。



「瞬間×ヒロイズム」がいつぞやの西尾維新×小畑健の読切「うろおぼえウロボロス」のパクリだという話があるようです。

うん。似てます。

ただ、大きな違いが一つ。
僕は、「ウロボロス」は、あんまり面白くなかったです。
「ヒロイズム」は、感想見てもらえば分かると思いますが、面白かったです。

維新先生は、発想と言葉遊びは好きなんですが、非常にくどい。
あと、総じて少年漫画ではなかったように思います。

多分、僕と同じような意見があったから
今連載されているのは「めだかボックス」なのじゃないでしょうか。

ですが、やはりこの似方は・・・考慮しないわけにはいきません。

パクリだとは言いません。
「ヒロイズム」の方が面白かったわけですから。そこは、いいです。
でも、比較的最近のジャンプで載った読切とこうまで内容が似ると、そのことにはマイナスをつけなくてはなりません。

連載もコレでいくとなると厳しいでしょう。

なので2位から3位に降格。







第2位




「クロノマンション」





単純な面白さなら3位。
しかし、「ヒロイズム」の状況と、他作品と比べ、圧倒的に連載を見据えた構成に2位。

恐らく、連載になって一番面白いのは、この作品でしょう。
絵もキャラも申し分なし
何度か読み直して、設定部分が読み飛ばせるようになると、1位になっても差し支えない内容です。

でも、あくまで今回は、「読切」バトル。
初回の瞬間的な面白さこそ正義のはず。

なので、この順位です。








第1位




「奇怪とんち噺 花咲一休」




読切として、単純に一番面白かったです。

絵・構成・設定・キャラ。ほとんど隙なし。

ただ、僕はどうしてもとんちに納得できないです。
それを抜きにしても十分面白かったとはいえ
ここを改善できないと、連載になっても難しい戦いになるでしょう。


ということで

第5位 戦国バショウ
第4位 宇宙卓球
第3位 瞬間×ヒロイズム
第2位 クロノマンション
第1位 奇怪とんち噺 花咲一休

という結果になりました。
これは、個人的な感想のランキングですので、お気になさらず。

漫画は、個人の好みですからね。
僕も、気楽に読んで、面白いと思った物にそれらしい理由をつけただけです。

ちなみに、色々なブログを回ったところ
結構、僕とは違う評価の所が多かったです。
クロノ>一休>バショウ>宇宙卓球>ヒロイズム
が平均値になるでしょうか。

これはこれで、納得ですね。

上二つは、完成度高いですから、やはり好みになるようですが
シダノのキャラに萌えた!って人が多かったようで、クロノマンションが1位というのが多かったです。

バショウと宇宙卓球は、結構、票の取り合いでしたね。
ただ、この二つが1位というのは、見ませんでした。

ヒロイズムは・・・人気無いですねえ。
少なからずパクリ疑惑は、影響しているでしょうが・・・。
アクが強く、絵も好き嫌いの分かれる作品であったので、こうなるでしょう。
僕も、最初は、何でこれが面白いのか不可解でしたが、面白いモンは面白い!
僕は支持します。




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【2010/10/12 01:04 】 | 今週の漫画 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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