まず、簡単なゲームの概要を説明しますと
機種:PSP
ジャンル:ハイスピード推理アクション
ストーリー
全国の「超高校級」と言われる生徒たちを集めた超エリート校「希望ヶ峰学園」に、主人公・苗木誠が入学することになった。
彼は、平凡な高校生だが、全国の高校生を対象にしたくじびき抽選の結果、特別枠の1名に当選したことから「超高校級の幸運」として入学する運びになったのだ。
緊張しながら、学園に足を踏み入れたところで、苗木は強い眠気に襲われ、気を失ってしまう。
目を覚ますと、苗木は教室にいた。
しかし、その教室の窓は、鉄板で塞がれ異様な雰囲気を漂わせていた。
状況を知るために向かった玄関ホールで、他の新入生と出会い、落ち着いたのもつかの間
突然、入学式のアナウンスが流れる。
その声に従い、体育館に向かうと
そこには、珍妙な白黒の熊がいた。
学園長と名乗る、その熊は「一生ここで過ごせ」と言った。
しかし、どうしても外に出たければ、一つだけ方法があるという。
それは、「同級生の誰かを殺すこと」
そして、その後開かれる「学級裁判」で、犯人だとばれなければ
「卒業」となり、他の全員は「おしおき」される。
逆に、犯人だとばれてしまえば、自分が「おしおき」される。
命がけの犯行
命がけの学級裁判
という感じで、密室空間にとらわれた15人の高校生が、外に出るために完全犯罪を行おうとする、という内容で、プレイヤーは、学級裁判で発言の矛盾点を「論破」しながら、真犯人を見つけていくというゲームとなっています。
見所は、色々とあるのですが
やはり、声優さんが豪華というのが一番のポイントかもしれません。
一線級の方々ばかりです。
学園長・モノクマは、あの大山のぶ代さん。まんまドラえもんです。
主人公・苗木は緒方恵美さん。エヴァンゲリオンの碇シンジ役で有名な方です。
その他にも、沢城みゆき、日笠陽子、櫻井孝宏、石田彰など、超有名声優が顔をそろえます。
いったい、制作費の何割がギャラに持っていかれているのか・・・気になるところです。
日常パートは、一言程度の音声が入るのみですが
学級裁判パートでは、完全フルボイス。
難易度によっては、楽しむ暇はないかもしれませんが、いやあ、堪能しました。
また、ストーリーも中々、高品質です。
伏線や情報を上手に出しながら、最後まで結末が分からないように構成されていて、面白いです。
最初は、状況に翻弄され、起こってしまう殺人に対処していく展開ですが
次第に明かされていく真実や、情報によって、黒幕を探していく展開になります。
正直、最後の最後まで黒幕が誰かは分かりませんでしたし
ああ、なるほど!!と思わせる真実が待っていました。
パロディネタも多く、知っていればニヤニヤ出来ますし、下ネタやグロネタもあり、かなり突っ込んだキャラトークが楽しめるのも魅力です。
あと、キャラが素晴らしいです。
奇抜というか・・・とにかく、まともな奴が数人しか居ません。
というのも、全員何らかの分野で「超高校級」ですから、超天才なワケです。
人格もそれ相応に、変です。
超高校級のアイドル、野球選手、格闘家、小説家・・・
ギャンブラーに暴走族、同人作家なんてのもいる始末。
また、モノクマもとにかく憎らしい存在で、常にこちらをおちょくってきます。
彼らの掛け合いが、このゲームの大きな魅力になっています。
出来れば、日常パートもフルボイスにして欲しかったところですが、それは・・・ムリでしょうね
このメンバーじゃ・・・。
キャラクターデザインも、特徴的ではありますが、非常に魅力的です。
特に、良質なムービーパートでは、この魅力が最大限に発揮されています。
クリアしてみての感想ですが
難易度はかなり低めで、やりこみ要素もほとんどありません。
ストーリーも1つだけなので、2度、3度とやるゲームではないところが残念ではありますが
初回プレイは、かなり楽しめるはずです。
異色作、怪作。
そういう言葉が、とても似合う作品です。
ノベルゲームに近いので、面白いラノベが読みたいとか
そういう願望にも対応していると思います。
まあ、その割にはお値段張りますけどね。
僕は、非常にオススメしたい作品です。
是非、プレイしてみてください。
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